(文 森富子)
Part 16

テレビ収録中の森敦(69歳)。
 上着の胸もとにマイクがついているので、テレビ収録中とみた。写真の入っていた写真用の封筒の消印が「81.12.9」とあり、差出人が万年筆で新潮社の住所、所属「週刊新潮」、氏名を記している。「週刊新潮」の記事に使用したようだが、不明である。紙焼きが9枚ある。実際に使用した写真は、胸から上を写したもので、トレッシングペーパーをかぶせて、印刷上の指示が赤色で示してある。
やよい荘の窓辺の森敦(62歳ころ)。
 撮影者不明。着ているセーターは、芥川賞受賞のお祝いに、桂英澄さん夫妻からいただいたもの。桂夫人の手編みで、カーデガンとセットになっている。
やよい荘の書斎での森敦(63歳)。
 二村次郎氏撮影。紙焼き裏面に、二村次郎氏の名とともに「50.5.18」の印が押してある。やよい荘の書斎の写真が何種類も残っているが、珍しく東南の窓外が写っている。書籍類が少ないのは、階下に一部屋を借りて移したためである。
市谷田町の応接室にて、勝目梓氏と談笑する森敦(69歳)。
 掲載誌「小説現代」(1981年7月号)のグラビア〈「官能殺人」に挑む勝目梓の顔〉の中の一枚。撮影は但馬一憲氏。掲載写真は、勝目氏の顔の見える角度から撮ったもの。「本誌新人賞受賞のころ、毎日電話で励ましてくれた作家・森敦氏と。」の写真説明がついている。
市谷田町の応接室での森敦(66歳ころ)。
 8枚の写真の中の2枚。撮影者、掲載誌不明。
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