096 わたしの愛着品 どこにでも持ち歩くカバン
出典:財形のひろば 昭和56年4月1日
 電車の中でものを書くようになってから、カバンを持つようになった。「月山」も電車の中での産物です。
 カバンは肩からかける型がいちばん便利で、娘が見立てて買ってくれるが、使いはじめてから、もう5、6個になるかな。
 カバンの中には、スケジュール帳、資料、薬、財布、マスク、それにタオル、カミソリ、ブラシなどが入っていて、これだけあればどこへ行っても困らない。一度入れたら、カバンを替えるまで整理はいっさいしない。
 寝るときには枕元、仕事のときには机のわきに、そして食事のときもそばに置いておきます。家の中はいうにおよばず、どこにでも持ち歩き、場所をかまわず置くので、娘にはいやがられています。
(談)
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