063 消息 山形に文学記念碑
出典:岐阜日日・中國・南日本新聞 昭和56年9月9日
 月山のふもと、山形県東田川郡朝日村の注連寺境内に、森さんの文学記念碑が建てられた。この寺は、第七十回芥川賞を受けた小説「月山」の舞台である。
 「生きているうちに文学碑を建てた前例はないということで、辞退したんです。しかし、地元の人たちから、ぼくが注連寺に滞在した時から三十年になるのを機に、ぜひ建てたい、と強い希望があったものですからね。横3.3メートル、高さ1.7メートル余の岩に、ぼくの筆で─すべての吹きの/寄するところ/これ月山なり─と三行に」
 八月二十八日の除幕式には、村長はじめ地元の人たちや、宮城まり子、三好徹氏らも駆けつけ、大変なにぎわいだった。
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