096 森 敦著
   われもまた
   おくのほそ道
出典:赤旗 昭和63年9月19日(月)
 NHKで、「おくのほそ道行」を放送してから五年、想を練って書き下ろした、芭蕉の心をたどる著者森敦の“おくのほそ道”です。『おくのほそ道』全編を連句とみたてて、旅立ちから遊行柳までを「起」、白河の開から宮城野までを「承」、壺の碑から象潟までを「転」、越後路から大垣までを「結」として、随所に対応の妙を示しながら、つかずはなれず、大らかな現代的転換を成就し、旅と俳かい味を楽しませてくれます。
 (日本放送出版協会 一五〇〇円)
 
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