022 私の好きな女 |
出典:週刊読売 昭和50年1月18日 |
水前寺清子さんにします。 あの人は何ともいえない機転のきく、こっけいなやさしいコなんです。エーッというと、パーッと機転がきいてくるんです。それでいて、お父さんの歌なんか歌うと泣くんですよ。 以前、島倉千代子さんなんかも、歌うたって泣いてたけど、あんなもんじゃない。ポロポローッと涙流して、そして、泣いたかと思うと、首振って自分に気合かけて、ニッコリ笑ってやりますしネ。 小さいコで人を鼓舞するような歌ばっかり歌っているが、人を鼓舞するのにどれぐらい自分を鼓舞しなきゃならないか、そういうけなげさが好きだなあ。 |
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