122 わが家のティータイム *森 敦さん(作家)
出典:週刊読売 昭和58年5月1日
 「朝の食事がすんでから机に向かって紅茶を飲むんです。その飲み方は尋常一様ではありません。五、六杯、それも普通の人は飲みにくいくらいの濃いのでなければ駄目です。それでじいっと机の前に座って一挙に仕事をします。
 宗教などで、お茶を鎮静剤、興奮剤として使いますが、そのような感じで仕事をするんです。それも午前中です。
 午後は、友だちとかお客さんが見えるので、そのときは、頂戴したお菓子などをいただきます。
 その中でも、熊谷の方にある<五家宝>)、水戸の<吉原殿中>が好物ですね。仙台にも似たのがありますが、その源は浅草の雷おこしです。
 ほかに<くずもち>も大変好きで、三時頃にいただいております」
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